序盤の戦い方ってどんなのがあるの?
おぅ!今回は、絶対に知っておくべき代表的な戦法を紹介するぞい。
将棋には、色々な戦い方があるよ!
将棋には、様々な戦い方、所謂「戦法」というものが数多くあります。
今回は、将棋における基本の戦法とそれぞれの戦法の特徴を簡単に解説します。
このページは、以下の構成で書いていきます。
はじめに
将棋の戦法の、最も大きな分類として、「居飛車」と「振り飛車」があります。(下図参照)
今回は、その大分類より一段階深い戦法を7つ紹介します(下記の太字のものを紹介)。
居飛車系…居飛車、袖飛車、右四間飛車
振り飛車系…中飛車、四間飛車、三間飛車、向かい飛車
これらの戦法が将棋戦法における全ての基本型となるので、絶対に押さえましょう。
また、これらの戦法は、飛車がいる筋によって名称が変わります。
それじゃ、1つずつ見ていこう。
自分に合う戦法を探してみてくれ。
居飛車
居飛車は、上図のように定位置の2筋から攻める戦法です。
将棋の最も基本的な戦法でありながら、多くのプロが使っており、勝率も高い戦法です。
今、将棋界最強の藤井竜王もこの居飛車戦法オンリーであの成績を出しました。
居飛車は、AIからの評価も高く、将棋ゲームを突き詰めればこの「居飛車」が最強な可能性はかなり高いと思います。
特徴としては、相手がどんな戦法できても万能で、自分から動いていく、攻めが好きな人に向いてる戦法です。
また、居飛車は、他の戦法と比べて、毎回違った戦いになりやすいので、飽きにくいです。
裏を返せば、色々な戦型に対応しないといけないということで、定跡を覚えるのが大変ということでもありますが、、、
居飛車は、最強だけど指しこなすのは大変、そんな戦法だよ!
ワシはオールラウンダーじゃが、なんだかんだ居飛車が一番好きじゃな。
袖飛車
袖飛車は、上図のように3筋から攻める戦法で、居飛車の一種です。
プロ間では、ほとんど指されていませんが、かなり攻撃力のある優秀な戦法です。
袖飛車は、奇襲戦法の分類になっていることが多く、一般的な入門書には出てこないことが多いかもしれませんが、なぜ3筋から攻める戦法だけいつもハブられるのか謎なので入れました。
奇襲戦法といっても非常に有力で高段者にも全然通用しますし、珍しい戦法なので、相手も対策していないことが多く、格上に一発が入りやすい戦法でもあります。
袖飛車は、攻めが好きで、人と同じは嫌だ、我が道を行くという方に向いている戦法です。
ただ、他の戦法に比べて定跡が整備されていないので、初心者が選ぶ最初の戦法としては、おすすめはしません。
俺は、袖飛車が一番好きな戦法だよ!
人と同じはつまんないもん!
右四間飛車
右四間飛車は、上図のように4筋から攻めていく戦法で、居飛車の一種です。
狙いが単調ということで、プロ間ではあまり指されていませんが、(今回紹介する中では)攻撃力は一番だと思います。
多くの方が「級位者間の最強戦法」と言っており、この戦法をしっかり受けれる級位者は、ほとんどいません。
とにかく早く初段になりたいという方にはおすすめの戦法です。
では、有段者になると通用しなくなってしまうのかというと普通に通用します(笑)
何なら私は、級位者の頃この戦法をよく知らずに普通の居飛車や振り飛車ばかりやっていて、初段昇段後に、右四間飛車を勉強したら、三段や四段などのかなり強い方にも刺さるようなドル箱化してしまった恐ろしい戦法です。
じゃあ、右四間最強じゃね?と思われた方に残念なお知らせをします。
右四間飛車は、角道を止める相手という発動条件があるので、毎回できる戦法ではないです。
あくまで、サブ戦法という位置付けの戦法です。
あと、最強クラス(アマ五段以上ぐらい?)に強い方には、(何かしらの工夫がないと)本当に通用しなくなってしまいます。
私も含め、この記事を読んでる読者もそのレベルまで行ってないので、関係ないと思いますが(笑)
まぁ、そこまで行ったら一緒に対策を考えましょうね(笑)
右四間飛車は、狙いがわかりやすく破壊力抜群。とにかく勝ちやすい戦法じゃ。
中飛車
中飛車は、上図のように5筋から攻めていく戦法で、振り飛車の一種です。
プロ間でもよく使われている人気の戦法です。
中飛車は、相手がどんな戦法で来ても、毎回組むことができ、攻撃力も高い戦法です。
駒組みも攻め方も比較的わかりやすいので、個人的に初めに振り飛車をやるなら中飛車から入るのがおすすめです。
私は、初心者の頃、真ん中から攻めるので、中飛車が最強戦法だと思っていました(笑)
中飛車は、居飛車の感覚に最も近い振り飛車と言われているよ!
あと、上の図は「ゴキゲン中飛車」っていうプロで最も使われている中飛車の基本図だよ!
四間飛車
四間飛車は、上図のように6筋から攻める戦法で、振り飛車の一種です。
プロ間でも少し使われていますが、中飛車や三間飛車に比べると少ない印象があります。
ただ、生涯A級に在籍していた歴代最強候補の一人である大山康晴や四間飛車に謎のこだわりのある藤井猛九段など四間飛車が異様に好きな方々もいます。
一方で、四間飛車は、どの戦法に対しても基本的に同じ駒組みで対応できるので、序盤がわかりやすく初心者によく進められている戦法でもあります。
ですが、個人的には、あまりおすすめできません。
なぜなら、四間飛車は、基本的に受けよりの戦法で変な癖がつきやすく、初心者が指しこなすのは、かなり難しい戦法だと思うからです。
四間飛車が決して使えない悪い戦法というわけではないですが、個人的には、まずは攻めるオーソドックスな戦法の方がおすすめです。
そのうえで、自分は攻めよりも受けが好きで、カウンタータイプだ!と思う方は、四間飛車がおすすめです。
四間飛車が受け身の戦法と言ったが、あくまで急戦に対しての話で持久戦だとそうでもなかったりするぞ。
あと、四間飛車は角交換するかどうかで大きく戦法の性質が変わるんじゃ。
角交換すると、「角交換四間飛車」という攻撃的な一つの立派な戦法になるんじゃ。
ここら辺は、中級者編で話そう。
三間飛車
三間飛車は、上図のように7筋から攻める戦法で、振り飛車の一種です。
プロ間でもよく指されている戦法です。
三間飛車は、「振り飛車界の最強戦法」とも言われていて、かなり攻撃的にも指すことができるし、カウンターも狙える戦法です。
ただ、軽やかな駒捌きが必要で、指しこなす難易度は中々難しく、どちらかというと上級者向けの戦法です。
三間飛車は、うまく決まればどの戦法よりも気持ちいい鮮やかな戦法なので、鮮やかに相手を倒したい!という方には、おすすめです。
上の図は、「石田流本組み」っていう三間飛車の理想形だよ!
向かい飛車
向かい飛車は、上図のように8筋から攻める戦法で、振り飛車の一種です。
プロ間では、あまり指されていません。
理由は、基本的には、居飛車が8五歩まで伸ばしてくれないと成立しない戦法だからです。
ただ、相手が振り飛車だと、結構使える戦法です。
指しこなすのは、個人的に難しくない部類ですが、おすすめか?と言われると微妙です。
カウンターでガンガン攻めていくのが好きな人には、おすすめです。
向かい飛車は、飛車先を逆襲して飛車交換して攻め合う戦法だよ!
戦型について
ここまで、飛車筋別の様々な戦法を紹介しましたが、これらの戦法を自分と対戦相手がぶつけて戦うことになります。
そう考えると、居飛車対居飛車、居飛車対中飛車、四間飛車対三間飛車などあらゆるパターンが考えられます。
それらのパターンは、大きく3つの型に分類することができます。
居飛車と居飛車の戦いのことを
「相居飛車戦」
居飛車と振り飛車の戦いのことを
「振り飛車戦」
振り飛車と振り飛車の戦いのことを
「相振り飛車戦」
と言います。
自分に合う戦法が見つかったかのぅ。
個人的に初心者におすすめの戦法は、居飛車と中飛車じゃな。
中飛車やってみようと思います!
あと、一つ気になったので聞きたいのですが1筋と9筋から攻める戦法はないんでしょうか?
上の図の戦法ですが、「一間飛車」という戦法があります。
下の図の戦法は、「九間飛車」ですが、基本的にはありません。
ただ、ラー流戦法に「端飛車戦法」というのがあります(笑)
上級者になったら遊びに来てください。
ただ、これらの戦法は、初心者が手を出すものではないので、今は無いものと思っていて大丈夫です。
あるの!?
将棋って本当に自由で面白い!
上級者になったらオリジナル戦法とか色々作れるぞい。
そのためには、今の基本が大切じゃ。
基本ができてないと良い戦法は作れんぞ。
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