今回は、勉強できない人のことが理解できないという天才及び秀才に向けて、私が勉強できない人の原理を教えます。
できる側視点の記事はたくさんあるけど、できない側視点の記事は凄く少ないからぜひ参考にしてね!
また、ここでいう勉強ができない人というのは、特別脳に欠陥や障害がある人というわけではなく、一生懸命勉強しても偏差値50前後という凡人も含みます。
偏差値50だと、勉強できないの定義に半数の人が当てはまるな。
読者の方が難関国立大卒や医学部卒、将棋の高段者だったりすると勉強ができない人の感覚がよく理解できないと思うので、能力が凡人以下(限界まで頑張って勉強して中堅私大、趣味の将棋も初段~二段、仕事も無能扱い)である私が当事者の視点でその感覚をお伝えしたいと思います。
特に、医学部生は専攻によっては、患者さんからの勉強の悩み相談があるかもしれないのでこの記事を参考にしてみてください。子育てにも活用できると思います。
また、私自身は得意科目(数学)は偏差値60、苦手科目(数学以外)は偏差値45、超苦手科目のリスニングは偏差値30辺りだったので、そこそこ秀才と凡人以下双方の気持ちが分かります。
※偏差値は大学入試河合塾全統記述模試の全国偏差値を参考に記載しています。
そしてこの勉強ができない人の原理と感覚を世界に共有することは、様々な人が暮らしやすいより良い社会を作っていくうえで必要なことだと考えています。
また、人類全員が学ぶべき事柄だと言えます。
特に、下記のような考えの方は、この記事を最後まで読んでください。
勉強は努力したら報われる。
資格や受験が不合格なのは単なる努力不足だ。
この記事を読めば今までの自分が如何に愚かな発言をしていたか理解していただけると思います。
しかし近年は、発達障害や境界知能等の言葉が一般社会でも言われるようになったり、行動遺伝学の研究でも遺伝的影響が科学的に証明されたりと、以前よりは理解のある方が増えていると感じます。が、未だに多数の努力厨がいることも事実なので、努力厨の方々はこの記事を通してしっかり学んでください。
また日本では、みんなと同じであることを美徳と考える良くない風潮もあるので、これを機に様々な才能や個性を生かせる世の中になることも願います。
このページは、以下の構成で書いていきます。
勉強ができない人の原理
勉強ができない人の仕組みを理解しよう。
これから勉強できない人の原理をわかりやすく伝えるため、具体例を挙げて説明します。
勉強は以下の構造になっています。
海から引き上げた水を綺麗にしてバケツに入れていくイメージをしてください。
A:海
B:ろ過機能
C:蛇口を捻ったときに出せる水の量
D:バケツの大きさ
E:バケツの穴
F:水を出している時間
勉強には、上記6つの構成要素があり、A→B→C→D→Eの順に進むと考えることができます。
要するに、海から汲んできた水をろ過機能で綺麗にして、綺麗にした水を蛇口から穴の開いたバケツに注いでいくというイメージです。
要素を一つずつ説明します。
Aの海は、情報・知識です。ここに教科書や参考書、口頭も含めたありとあらゆる全ての情報があります。
Bのろ過機能は、理解力です。ここで海から引き上げた水を綺麗にします。
Cの蛇口を捻ったときに出せる水の量は、IQ(処理速度、頭の回転)です。制限時間にどれだけ理解し覚えられるか、どれだけ多くの問題が解けるかを示します。
Dのバケツの大きさは、脳の容量、キャパシティです。どれだけの知識・情報が頭に入るかを表します。
Eのバケツの穴は、忘却力です。勉強したことをどのくらいのスピードで忘れてしまうかを表しています。
Fの水を出している時間は、勉強時間です。所謂努力と言われているものですが、近年の研究でどれだけ努力できるかも遺伝が関係していることが分かっています。
そして、このバケツを持ってテストを受けたり、将棋の対局をします。
ここまで大丈夫かな?
例えば、とある超難関試験では、「100リットルのバケツに綺麗な水を入れること」「蛇口を捻ったときに出せる水の量が滝」という条件を満たしていれば合格とします。
私も含め平均的な人は、そもそも30リットル程度のバケツと一般的な水道しか持っていません。
仮に、100リットルの超巨大バケツを持っていても、ろ過機能が機能せず汚水ばかりの人もいますし、バケツが穴だらけの人もいます。
穴だらけでは、どんなに頑張ってバケツに水を注いでも、どんどん水が出ていってしまい、永遠にバケツが満タンになることはありません。
また、バケツに水を入れる速度も通常の水道(IQ100)では間に合いません。滝のように注がないと間に合わない(問題が解き終わらない)のです。
これら全てを併せ持つ人、つまり、ろ過機能が機能して浴槽のような完全防水加工に近いバケツを持ち、滝のような水が出せる人が東大や司法試験、プロ棋士などの超難関試験に通るのです。
これが平均的な人では、どれだけ水を出し続けてたとしても受からない理屈です。
皆さんに知っていただきたいのは、このような超難関試験に合格する人は、A~Fの要素を全て兼ね備えている恵まれた人だけということです。
東大をはじめ、超難関試験に通った者は生まれ持った才能を神に感謝すべきじゃ。
ワシも宇宙最高峰の頭脳を持っていること、健康体で生まれたことに感謝しておる。
しかし、まだ下記のように反論してくる人がネットには沢山いるので今から完全論破しようと思います。
は?運転免許に合格できる暗記力と言語力があれば、人間的な能力が備わってるから東大もいけるって東大生が言ってたぞ。
努力が報われないのは努力が足りないからだろ?
これは、東大生という恵まれた才能の持ち主本人が言っているということがキーになります。
皆さんは、100メートルを9秒台で走ることを才能だと感じますか?
ボルトが、誰でも努力したら9秒台で走れる。走れないのは努力不足と言ったらどう思いますか?
いやいやボルトが才能あるだけでしょって思いませんか?
勉強でも同じです。我々凡人は、勉強できる人に大して同じ感情を抱いています。
スポーツのように目に見えないため勘違いしているだけです。
東大生は、その自分基準の当たり前の感覚で、自分ができたのだから他の人も勉強すれば東大に受かるだろうと主観的な意見を言っているだけなのです。
私は、その東大生が真に賢いとは思えません。
学力は、確かにあるのでしょうが、自分の言っていることが本当に正しいのかをしっかり確かめずに決めつけてしまっているためです。
そして以下が真実じゃ。
現実には、最重度知的障害~宇宙人のような超天才まで、才能は連続的に分布しています。
また、知的障害というラインは人間が勝手に制度上で線引きしているだけで、知的障害と健常者は全く違う種類の人間というわけではありません。
健常者間でも差は明確にあります。
これは様々な人生経験を積んだり、YouTubeや書籍で勉強したり、実際にしっかりと研究調査したりすれば真実がわかったはずです。
まぁ、知能は目に見えにくいし、自分自身も努力したから気持ちはわかるけどね、、、
あと、もう一つあります。
東大入試と運転免許の難易度の差ですが、先程の例で言うと求められる必要なバケツの大きさ、水の綺麗さ、蛇口から出る水の量などが大きく異なります。
東大入試は、「100リットルのバケツに綺麗な水を入れること」「蛇口を捻ったときに出せる水の量が滝」
運転免許は、「3リットルのバケツに下水より綺麗な水を入れること」「蛇口を捻ったときに出せる水の量がポタポタ落ちる水滴」
平均的な人ならば、30リットルのバケツと蛇口が一般的な水道なので運転免許は、合格できますが、東大は無理です。
しかも東大って、上位1%未満の世界だよ、、才能が関係ないわけないよね、、
また、ここからは才能で、ここまでは努力など言う人がいますが人それぞれ持っているバケツや蛇口が違うので、このような才能と努力の線引きはできません。
そして、先程取り上げた運転免許にも才能が必要です。
世の中には生まれつき1リットルのバケツしか持ってない方もいるのです。
勉強できない人の仕組みは理解できたかのぅ。
現世で運良く恵まれた者は、神への感謝を忘れずにな。
まとめ
勉強ができない人の仕組みが理解できましたか?
科学的にどれほど遺伝が影響しているのかについては、本やネットに詳しく書いてあるので、そちらを読んでみてください。
まぁ、読むのがめんどくさいって人のために簡潔に言うと、分野によるけど知能は6~7割は遺伝で決まってしまうよ。
残酷だよね。。。
そして、現世で運よく恵まれた人は神への感謝を絶対に忘れないでください。
これは勉強だけでなく、スポーツや音楽、芸術、健康、周りの環境など他の分野・項目にも言えることです。
私の実体験としても、他科目より頑張って勉強したから数学ができたというわけではなく、ありがたいことに数学の才能が他科目に比べると多少あっただけに過ぎません。
また、得意なものはさらっと理解できて楽しい上に周りにも認められる、これにより勉強・努力がさらにできるという側面があります。逆に苦手なものは、どれだけ頑張っても平均以下の成績で馬鹿にされるのでやる気がなくなります。
もし今まで自分が勉強やスポーツができるのは誰よりも努力したからだと考えていたのであれば、早急に考えを改めて欲しいです。
貴方は、ただ運が良かっただけです。
勘違いしないで欲しいけど、これは貴方の努力を否定してるわけじゃないよ!
結果もしっかり出してるし、素晴らしいと思うよ。
実は私自身も人生経験が少ないとき、努力厨と同じ考えをしていた愚かな時期がありましたが、様々な人生経験や勉強をすることでその仮説が間違っているということに気づきました。
最後に忠告じゃ。
私自身も受験や仕事など様々な場面で経験しましたが、全力で頑張ったのに誰にも認めてもらえない、挙句の果てにはバカにされるというのは本当に鬱になります。
くだらない遊びでは良いですが、本人が何年も人生かけて頑張ってきた場合などの発言には気を付けるべきです。
人によっては、最悪なケースにもなりかねません。
また、そういうことを続けているとバチが当たったり、来世その人と同じ思いをする羽目になるかもしれません。(私は現世でこの罰を受けている気がします…)
日々神に感謝して生きることを忘れずにな。
以上。
コメント
ここの文章、死ぬほど分かりづらかった…。
サトシさん
どこら辺が分かりにくいと感じましたか?
僕は来年度から高校生になるのですが、中学の時自堕落な生活を送っていたのを反省し、高校の3年間は真剣に高い目標に向かって勉強しようかなぁと思っています。ただ、僕もどうせ何かやるなら「それをやっていない人との間に有意な差が生まれるような事」をしたいので、確認したい事があります。次の二択です。
勉強は科学的に見て学力向上に何の意味もないって事ですか?
それとも、初期値によってモチベが左右され、その結果も変わってくる。
例えば、人にはデフォルトでの得意不得意があって、不得意であった場合は周囲の人に最初っから信頼されずモチベが下がりその結果スキルが磨かれる機会が無くなり成長せず、得意であった場合は楽しいから努力し、その結果スキルがどんどん向上する。
という事ですか?
また、本当に今度こそは頑張って学力を伸ばしたいと思うので、もしよければ何か効果的な行動とかも教えて欲しいです。
めちゃめちゃ長くなってしまいすみません
高校で真剣に高い目標に向かって勉強しようとしているのは、素晴らしいです!
ただ、勉強は科学的に見て学力向上に何の意味もないというわけでは全然ないですよ。
私も何も勉強しなかった世界線の自分より遥かに学力は高いと自覚していますしね。
ただ、伸びしろは人それぞれ違うということをこの記事では伝えたかったです。
モチベも多少は影響すると思いますが、それよりも生まれ持った得意不得意が大きく影響します。モチベは、気持ちの面なので、意外と努力で何とかなることが多い部分です。性格は、科学的に環境要因が大きいことが分かっていますしね。
私が一番おすすめする勉強方法は、1時間やって10分休憩するポモドーロテクニックです。これで長時間勉強がかなりやりやすくなりました。勉強時間よりも休憩時間を厳守するのがポイントです。
他には、インプット(参考書を熟読)よりアウトプット(問題を解いて解き方を覚える)を多めにする(3:7が目安)、なるべく暗記に頼らず理解重視で、シングルタスクで(ながら勉強は無し)、マインドは結果主義でなく成長主義で。とかが私の経験上効果的だった勉強方法です。
あとは先生とかもよく言うものですが、原則色々手を出さずに1冊を完璧に、復習をしつこいぐらいやることも重要です。
最後に、私も学生時代は勉強時間を結構重視してしまっていましたが、勉強時間にはそれほど意味がない、ということを伝えておきます。もちろん、1日30分勉強とか極端に短いのは良くないですが、1日10時間勉強、12時間勉強とか馬鹿みたいに長い勉強時間は逆効果になることもあります。というのも情報を頭に詰め込み過ぎて何が重要なのかわからなくなったり、疲労で頭に定着しにくくなるんですよね。目安は受験生でなければ3~5時間、受験生でも1日5~7時間ぐらいにすべきです。
これは意外と盲点で私も受験生時代には気づけませんでした。私と同じ失敗をしないようにしてください。勉強時間よりも短時間でいかに効率的に成績を上げるかを常に考えるべきでした。
勉強頑張ってください!応援してます!
塾の先生から努力していたから自分は合格できた。あなたはそうじゃないと言われ落ち込んでいたのですごく心が軽くなりました。上の人とばかり比べてしまいますが、努力しても私の学力に達しない人もいるということを、下を見て安心するということではなく、そういう人もいるのだということも理解できるようになりたいです。そういう意味では頑張ったのにできなかった経験は意外と人の気持ちがわかるという点で素敵なことなのかもしれませんね。
そうですね。
確かに、頑張ったのにできなかった経験があったからこそ、他人の苦労や感情を深く理解できて優しくなったというのはありますね。
いかにも発達障害の文章といった印象…
話の流れ、主題が掴めないまま、何の意味もない余計なワードが盛り込まれてる
読む気を失せさせ、なおさら理解してもらえなくなる文章
私の文章が理解しにくいと感じられたようで、申し訳ないです。
具体的にどの辺が分かりにくいと感じましたか?
来年度から高校生になるのですが、自堕落な生活送っを送っていた中学時代を反省し、高校入学という大きな節目を機に高い目標に向かって真剣に勉強しようかなぁと思っています。ただ、僕もどうせやるなら「してる人としてない人とで有意な差が出るような事」をしたいと思っているので確認したい事があります。
勉強は科学的に見て学力向上に寄与すると思いますか?
それとも、人には得意不得意があって、その初期値によってモチベが左右され、成長できるか否かも決まるって感じですか?例えば、デフォルトの能力が低い人は、周囲の人にそのことを馬鹿にされモチベが下がり、能力を磨く機会が失われて、結果的に能力が伸びなかった。デフォルトの能力が高い人は周りにそのことを注目されモチベが上がり能力を磨き上げ、どんどん能力を伸ばしていった。
あと、僕は本当に今度こそは頑張ってみたいと思うので、もし何か効果的な行動とかがあれば教えて頂きたいです
長すぎる分ですみませんがよろしくお願いします!
すみません。最初の質問の方に回答してしまいました。
私のアドバイスを参考に勉強頑張ってみてください!
応援してます!
ラーさんの数学単体の実力はどのくらい
MARCH、日東駒専くらいですかね?
問題形式や相性によっても変わりますが、基本的に数学は偏差値60台だったので平均するとMARCHぐらいだと思います。
センター試験のような誘導形式で処理速度が求められるものはあまり得意でなかったので、日東駒専ぐらいかもしれません。
記述式で相性が良いと早慶レベルの成績が取れたこともありました。