今回は、右四間飛車のエッセンスを話すぞい。
右四間飛車って攻撃力高くて初段までなら最速ってやつだよな!
早く教えてくれ!
ということで今回は、右四間飛車のエッセンスをまとめました。
これを読めば、右四間飛車がどういった戦法なのかが分かります。
細かい手順などをあえて解説しない、本当に最重要と思われるところを詰め込みました。
このページは、以下の構成で書いていきます。
右四間飛車の基本事項
右四間飛車は、400年以上前から指されているかなり歴史のある戦法です。
指し方が分かりやすいのに、非常に攻撃力が高く、飛角銀桂の4枚の攻めで相手陣を潰す、破壊力抜群の戦法です。
さらに、右四間飛車は、居飛車に対しても振り飛車に対しても使うことができます。
ただ、角道を止めてくる相手(△4四歩型)に対してしか(基本的には)使えません。
なぜなら、角道を止めない△4三歩型だと4四の地点を争点にするしかなく、この地点は、相手が守りやすい場所だからです。(下図参照)
↑こうなると、攻めるのが難しくなります。
右四間飛車は、4五の地点に銀や桂馬を集中させて、攻め潰すというのが基本的な考え方となります。
次に右四間飛車の基本形を見ていきます。
以下が対居飛車の右四間飛車の基本形Ⅰ(左美濃のパターン)です。
対居飛車の右四間飛車の基本形Ⅱ(カニ囲いのパターン)です。
以下が対振り飛車の基本形Ⅰ(エルモ囲いのパターン)です。
対振り飛車の基本形Ⅱ(箱入り娘のパターン)です。
局面と戦い方によるので、どれが強いとかはないです。
手順も、特に気にせず、まずはこの形を目指していけば、大丈夫です。
重要ポイントは、次の章以降で簡単にまとめます。
右四間飛車の基本的な指し方
細かい手順ではなく、大まかな攻め筋と流れを知ろう。
相手が角道を止めてきたら、▲4六歩と突いて、右四間飛車をやるぞ!と宣言します。
居飛車と振り飛車、両方に対応できるので、問題ないです。
相手が居飛車できたパターン
相手は、矢倉にしてきましたが、まず囲いより先に攻撃陣を整えます。
飛車先を伸ばして来たら▲7七角と受けておきます。
居飛車に対しては、左美濃にします。
▲2五桂が右四間飛車の基本的な攻めとなります。
実は、△3一角と引いた手が悪手だったのです。
以下、銀が逃げて▲4五歩△同歩▲同銀となれば、右四間側が優勢になります。
相手が四間飛車のパターン
居飛車のときと同様に、囲いより先に攻撃陣を整えます。
端歩を受けておき、エルモ囲いにします。
やはりここでも、▲2五桂が攻撃手段となります。
角が逃げたら▲4五歩と突いて攻め続けます。
以下、△同歩▲2二角成△同飛となります。
▲7七角が自陣角の好手となります。エルモではなく、箱入り娘なら▲8八角が有力です。
理由は、取られた時の形が好形となるためです。
この角は、右四間飛車でよく出てきます。
ここで、▲7七角でなく、▲4五銀とすると、△4二飛車と回ってきて難しくなります(△5五角の筋があるため)。
飛車が逃げて、▲4五銀と出れば攻めが成功します。
以下△4二飛には、▲4四歩と手堅く打ち、(以下△4五銀▲同飛△5四銀▲4八飛△2二角▲4三銀と)ゴリゴリ前に攻めていけば良くなります。
これで、右四間側が優勢です。
どうでしょうか?
右四間の狙い筋が、わかったでしょうか?
この右四間成功の手順ですが、実は相手の応手がよくありませんでした。
相手が、もう少ししぶとく受けてきた場合、四間飛車以外の振り飛車の対策、その他の工夫について知りたい方は、下で紹介する本を読んでみてください。
右四間飛車の最重要ポイント
右四間飛車を指すうえでこれだけは、絶対に押さえておいて欲しいというポイントをまとめたぞ。
- 囲いより先に攻撃陣を整える
- 桂馬は、基本的に2五に跳ねて攻撃
- 攻めの勢いが大切
右四間飛車の雰囲気がわかったかのぅ?
はい!めっちゃ攻撃的で分かりやすい戦法ですね!
右四間飛車が好きになりました!
右四間飛車のおすすめ書籍紹介
右四間飛車のおすすめの本を紹介しよう。
最後に、この記事を読んで、右四間飛車を気に入って頂けた方に向けておすすめの右四間飛車の本を紹介します。
今現在、私自身、右四間飛車が得意戦法になっていますが、それはこの本のおかげです。
この本は、次の一手形式でめちゃくちゃわかりやすく書かれているので、本当におすすめです。
将棋神ラーが選ぶ棋書ランキングでも第6位と超高評価な本です。
この記事を書くのにも一部この本の内容を参考にしています。
内容が少し古いとか言われていますが、狙い筋は現在と大きく変わりません。
下手に高度な本に手を出すよりこの本がおすすめです。
この本を読めば右四間でアマ三~四段ぐらいには、普通になれます。
この本は、私は読んでいませんが、こちらも皆さんからの評価が高い本なので紹介します。
「将棋放浪記」で有名な藤森哲也五段が書いた本です。
こちらは、問題形式ではなく、一般的な定跡書タイプの本になっています。
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