今回は、棋書を格付けするぞい!
この格付けを作成するのに、良い本が多くてかなり悩みました。
評価観点としては、内容の分かりやすさ、内容の濃さ、筆者の棋力向上にどれだけ寄与したか、独自性などを総合的に判断して、ランキング化しました。
全ページ読んでなく、一部分のみ読んだ本や途中までの本もランキングに入れました。
(むしろ、全ページしっかり読んだ本の方が少ない…^^;)
さらに、独自に評価ランクもつけました(目安は下記)。
SSS…神の一冊
SS…伝説級の一冊、超名著
S…名著
A…かなり評価の高い本
B…まぁまぁ良い本
C…可もなく不可もなく普通の本
D…イマイチな本
E…駄作、時間の無駄
また、本の難易度も記載しました(目安は下記)。
入門…将棋始めたての方~将棋で遊べるようになった方(ウォーズ7級以下)
初級…ウォーズ5~6級、クエスト灰レート
中級…ウォーズ3~4級、クエスト緑レート
上級…ウォーズ1~2級、クエスト青レート
有段…ウォーズ初段~、クエスト黄レート
※あくまで、個人の意見なので参考程度に見てください。
それでは、16位から発表していきます!
それでは、いくぞい!
第16位
詰将棋練習帳 風の巻(詰将棋パラダイス編)
ランク:S
本の難易度:上級
この本は、3~7手詰めの短手数の詰将棋の本ですが、問題はやや難しめです。3手詰が40問、5手詰が120問、7手詰が40問の構成になっています。この本は、詰将棋の質が非常に良く、これ一冊やればみんな大好きハンドブックはいらないぐらいと思います。ただ、実戦形でないので、そこが人によってはマイナスかもしれません。1ページ1問の形式なので、ハンドブックより読みやすい構成です。1冊をやり遂げた感じだと、ハンドブックより終盤力が上がっている感じもしました。また、この本を読んだら3手詰も舐められなくなります(笑)
パズルみたいな問題が多い感じじゃった。
次に紹介する5手詰ハンドブックとこの本で初段までの詰将棋は十分じゃ。
第15位
5手筋ハンドブック青(浦野真彦)
ランク:S
本の難易度:上級
実戦形で駒が少なめで問題の質がかなり良く、後半になるにつれて難しくなる構成になっています。ただ、初心者には解説がやや薄いかなとも感じました。解説で単に正解手順を言うだけだったりするのが多いのも少し気になりました。詰将棋がある程度慣れた人ならいいですが、まだ慣れていない人には微妙かもしれません。
5手詰ハンドブックは、問題の質が良く、問題演習には最適じゃ。
加藤一二三の詰将棋のように不自然な桂香がやたらあったりしないシンプルな問題図が多いぞ。
第14位
これで万全!奇襲破り事典(本間博)
ランク:S
本の難易度:上級~有段
様々な奇襲戦法の対策が書いてあって非常に面白い本でした。一部分しか読んでませんが、時間があるときに残りは読みたいと思います。面白さはトップ級ですが、棋力向上という点では少し微妙だったのでこの順位となりました。
第13位
四間飛車上達法(藤井猛)
ランク:SS
本の難易度:上級~有段
この本は、最初の2章しか読めてませんがランキングに入れました。5位の上達するヒントと似た本で題材が四間飛車で書かれている本になっています。上達するヒントよりも、内容は少し易しめでわかりやすいと感じました。そして、色々発見のある一冊でした。振り飛車党の棋士だからこその感覚や考え方を知れて良かったです。
第12位
穴熊戦の絶対手筋105(大平武洋)
ランク:SS
本の難易度:中級~有段
この本は、図書館で読んだ本ですが穴熊崩しのエッセンスが詰まっていて、とても勉強になりました。解説も丁寧で分かりやすかったです。また、受けの手筋もあって良かったです。穴熊崩しならこの本一択です。
第11位
凌ぎの手筋200(金子タカシ)
ランク:SS
本の難易度:有段
この本は、金子3部作の一角で凌ぎの問題集です。絶対絶命なところから考えさせられるので、粘り強くなれます。結構難しい問題も多いので、途中までしかまだ読めてませんがいつかは最後まで読みたいです。終盤力向上にはかなり良い本だと思います。
結構難しめの問題多いから有段者向けかな?
第10位
四間飛車を指しこなす本1(藤井猛)
ランク:SS
本の難易度:上級~有段
この本は、みんな大好きな本ですよね(笑)私も書店や図書館など色々四間飛車の本を見てみましたが、こちらの本が群を抜いてわかりやすかったです。かなり古い本なのに凄いなと思いました。ノーマル四間飛車最高峰の一冊だと思います。ただ、個人的には受けに回る戦法で癖が強く指しこなすのはかなり難しい戦法なのではないかと感じました。そのため、私は、4分の1ぐらい軽く読みましたが、少し後回しにしています。
よく初心者におすすめされる戦法じゃが、ワシ的には、あまりおすすめできんのぅ。。。
序盤の駒組みが簡単なだけでちょっと勝ちにくい戦型だよな。
第9位
石田流を指しこなす本(持久戦と新しい動き)(戸辺誠)
ランク:SS
本の難易度:上級~有段
この本は、最初の2~3章しか読めてませんが、かなり整理されてると感じました。同じシリーズの急戦編(こちらもほんの少し読みましたが良かったです)と比べても本の局面になることが多いと感じました。最新情報も取りいれてあり、個人的には三間飛車の最高峰の一冊だと思いました。
これぞ、三間飛車のバイブルじゃ。
第8位
角交換四間飛車を指しこなす本(藤井猛)
ランク:SS
本の難易度:上級~有段
この本は、クオリティが凄いです。まだ半分も読めていませんがめっちゃわかりやすくて実用的です。中身濃さ、無駄のなさは、指しこなす本シリーズの中でも最高峰ではないかと思いました。今は特に得意戦法な訳でもないですが、読み切ったら右四間同様化けると思います。クオリティが高く、攻める戦法で級位者にも狙いがわかりやすく指しやすいと思ったので8位としました。
ワシは、みんな大好きな「四間飛車を指しこなす本」よりずっと易しいと感じたぞ。
第7位
実戦詰め筋事典(本間博)
ランク:SS
本の難易度:上級~有段
この本は、本来の詰将棋では出題できないような駒余りや余詰め問題を含んだ実戦形式の詰将棋問題集です。ホントにTHE実用的!な感じでめちゃくちゃ勉強になります。実戦感覚なので、下手な詰将棋より効果的です。結構手数が長い問題も出てくるので、5手詰や7手詰がある程度解けるぐらいの方でないと厳しいかもです。簡単な問題と難しい問題の差が結構あって全ては読めてませんが、最後まで読みたい一冊です。
ほんとに実戦で出てきそうな局面ばっかりで素晴らしい本だよ!
第6位
右四間飛車で攻めつぶす本(中川大輔)
ランク:SS
本の難易度:上級~有段
この本は、私の勝率をかなり上げてくれた本です。最後の章以外読んだのですが、かなり内容が実用的でおかげさまで右四間飛車がドル箱戦法化しました。クエストでもウォーズでも得意戦法は右四間飛車です。他の戦法より一段上の階級と勝率にしてくれました。この本には大変感謝してるので第6位としました。指しこなす本シリーズの中で個人的に一番易しい本なので級位者の方にもおすすめです。
読みやすくて、凄く良い本だよ!
第5位
上達するヒント(羽生善治)
ランク:SS
本の難易度:上級~有段
この本は、海外のアマチュアの方が指した将棋を羽生さんが解説するという構成になっていて中々新しいタイプの本でした。将棋の感覚的な部分を言語化してくれていて学べるとこが多かったです。独自性が凄く、他にない貴重な本なので5位としました。この本は、読んですぐに勝てるようになるというより、後々になってじわじわ効いてくるような不思議な本という感じでしょうか?私は、まだそこには到達できてませんが(笑)でも、高段者の感覚や考え方が掴める良い本だと思いました。
この本を隅々まで理解するには、かなりの棋力が必要じゃ。
この本の良さがわかるのは、有段者以上かもしれん。
簡単そうに見えて割と難しい本だよね。
第4位
将棋序中盤の手筋436(週刊将棋編)
ランク:SS
本の難易度:中級~有段
この本は、次の一手を答える問題集で、未知の局面への対応力(自力)が大きく上がった本です。実戦で多くの手筋が見えるようになりました。級位者の方は、定跡よりもまず、この本を読んで欲しいです。同じシリーズの次の一手問題集に「将棋基本手筋コレクション432」と「将棋終盤の手筋436」がありますが、「将棋序中盤の手筋436」が圧倒的におすすめです。終盤編ですが、変に難しい問題も多いうえ、解説も薄く腑に落ちない問題も多かったので個人的には微妙でした。終盤を鍛えるならもっと良い本は、沢山あります。また、基本手筋コレクションは、その2冊の問題を半々にした本です。
定跡を勉強してるけど、勉強した局面にならなくて困ってるという方には本当におすすめじゃ。悪手を咎められないと、定跡を勉強しても中々勝てるようにはならんからのぅ。
436問もあって1000円ちょっとってお買い得じゃない?
第3位
3手詰ハンドブック(高橋道雄)
ランク:SSS
本の難易度:初級~中級
この本は、私が4級のときにお世話になった本です。実戦形の詰将棋の本で、かなり丁寧な解説があって、最高でした。詰将棋の本は色々出てますが、この詰将棋本のクオリティは、私の中ではトップです。また、私が本格的に詰将棋に触れた1冊目の本であり、詰将棋の抵抗感をなくしてくれた偉大な本でもあります。この本が今でも全ての基礎となっています。3~5級くらいの方なら本書が1位になると思います。今は簡単すぎるのでほとんど読まなくなってしまいましたが、感謝の気持ちを込めて3位としました。
初めて3手詰に挑戦するなら、有名な浦野さんの詰将棋本より問題も易しめで圧倒的におすすめじゃ。浦野本は、問題の質は良いが解説が少し薄いんじゃ。
第2位
美濃崩し200(金子タカシ)
ランク:SSS
本の難易度:上級~有段
金子3部作の一角である「美濃崩し200」です。この本は、振り飛車撃破本として大活躍しています。居飛車党の方は、必修です。また、美濃囲いは、アマチュアで最も使われている囲いです。そして、この本を読めば、その一番使われている美濃囲いの崩し方を完璧にマスターできます。私は、この本に載っている手筋を使って何度勝利を掴んだのか数え切れません!また、美濃囲いだけでなく、銀冠や金美濃などの崩し方も多数載っています。美濃崩しなら、この本一択です!
振り飛車党の方にもおすすめだよ!
急所が分かっていればあらかじめ受けに回ったりもできるからね!
盤上に美濃囲いが出現するのも振り飛車党の方が多いよ!
第1位
寄せの手筋200(金子タカシ)
ランク:SSS
本の難易度:上級~有段
この本は、金子本最高傑作の必死問題集です。一言でいうと、「神」です。ほぼ文句のつけどころがない本です。ここまで実戦で頻出する寄せパターンをよく集めたなと感心しました(笑)強いて悪い点を言うと、かなり難しい問題が2~3問あり、解説が少し不十分だと感じた所ぐらいです(単に私の棋力不足の可能性大^^;)。また、この本は、1級から初段に中々上がれなかった私を有段者に導いてくれた本でもあります。また、問題が難易度順にもなっており、解けそうで解けない絶妙な構成になっているので、学習効率も高く、全て覚えれば終盤力が大爆発します(笑)、また、有段者になってからも使える本で、私は今でも時々復習しています。
この本はみんなが口を揃えておすすめする本だよね!
中々初段になれないで困っている1~2級の方に強くおすすめできる本だよ!
個人的にこの本が圧倒的1位じゃ。
どうだったかのう?
ランキング付けが非常に難しかったぞ…!
あくまで、参考程度に見てくれ!
今度は、ワーストランキングやって!
そんな酷い本は無いが、いつかやろう(笑)
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