今回は、ワシの勝負術を伝授しよう!
私は、将棋を3~4年ほどやってきましたが、なぜかどうやっても将棋が勝てなくなってしまったというのを何度も経験しました。
特に私は、好調不調の差が激しく、好調の時は、三段や四段の方相手にバンバン勝つのに、不調の時は、1~2級の方相手にボロボロとやられてしまいます。
知識量は変わらないはずなのに、この差はいったい何なのか。
好調の時と不調の時の棋譜を見て自分なりに分析してみました。
その結果、色々な発見があったので、皆さんに共有したいと思います。
今から話すことを意識するだけで、自分の実力が出せなかったということが少なくなるはずなるはずです。
不調で全然勝てなくなってしまったという人は、参考にしてみてね!
あと、本気で勝ちにいくときにも使えるな。
このページは、以下の構成で書いていきます。
前提条件
まず、はじめに知っておいて欲しいことを話すぞい。
今から、勝負術を話しますが、これをすれば級位者の方が高段者に勝てるようになるといったものではありません。
なぜなら、知識や技術に大きな差があるためです。
流石に、勝負術では埋まりません。
これは、流石に無理だな(笑)
これで埋まったら誰も苦労しない(笑)
ただ、実力が同程度の相手に対する勝率は、結構変わると思います。
私自身も大きく変わりました。
例えば自分が初段だとすると、何も勝負術を意識しないと対初段に5勝5敗ですが、勝負術を意識すると対初段に7勝3敗になるぐらいの効果はあります。
これ結構凄くないですか?
ほぼ1階級上の戦績ですよ?
詰将棋やったり定跡勉強したり、将棋って上達するの大変じゃないですか。
それが勝負術を意識するだけで、1階級ぐらいなら昇級昇段できるかもしれません。
胡散臭いかもしれんが、本当じゃ。
次章でその勝負術を具体的に話すぞ。
ラーの勝負術(メンタル、行動編)
将棋は、技術や知識だけで決まるゲームではなく、メンタルなどの外部要素も大きいゲームです。
それじゃ、ポイントを見ていこう。
体調を整える
まずは、これです。健康第一!
睡眠不足では、そもそも頭が働いていません。
注意力散漫になり「王手飛車」などの大技をかけられたりと酷い将棋になりがちです。
腹が減っては戦ができぬ!
ご飯は、しっかり食べましょう!
ただ、食べた直後は、血糖値が上がって眠くなるので、2~3時間は開けた方がいいかもしれません。
疲れて頭が働いていないと感じたら、休んでください!
とにかく体調を整えて指さないと絶対に良い将棋は指せません!
そんなの当たり前だとバカにするかもしれないが、本当にできているか確認しよう。
ここは、前提のようなもんじゃ。
ここがダメだとこの先の勝負術も効果がなくなってしまう。
将棋ってクイズゲームとかと違って、論理的思考力を使うから体調がモロに影響するよ!
冷静に慎重に指す
最後まで諦めない
「今すぐ攻めたい!」「手筋を決めたい!」という感情に負けず、本当に受けなくて大丈夫か、その手筋を決めて本当に有利になるのかをしっかり先読みしてから指すべきです。
また、技をかけられないように慎重に指すことも大切です。
「冷静に慎重に」これは、対局中も頭の中で唱えましょう。
単に冷静にする程度ではなく、怖いほど冷静にならないとダメです。
「飛車が取られた終わった~もうダメだ…」ではなく「飛車が取られたか。じゃあどうしようかな。」、「よっしゃ!飛車が取れた~もう勝ったな!」ではなく「飛車が取れた。飛車をどこに使おうかな。」と機械のように感情を殺して指すべきです。
まだ、勝ったわけでも負けたわけでもありません。
最後まで何が起こるかわかりません。
「最後まで諦めないこと」これこそが最強の勝負術です。
反省や対局の感想は、全て対局後にしましょう。
冷静に慎重にが意識できていれば10切れが長いとはまずならん。
早指ししてる者は、要チェックじゃ。
廃指しをしない
「クソ!また負けた!俺はもっと強いのに!もう一回!」とレートや達成率などを取り戻すために必死に指しまくってしまったことありませんか?
私は、それで100万回ぐらいレートを溶かしました(笑)
悔しくて6時間ぐらいぶっ続けで指したこともあります。
結局、2つも3つも格下の相手にボロボロ負けて、連敗of連敗で最低なぐらいレートを溶かしました。
本気で絶望しましたよ?(笑)
廃指ししているときは、勝つことに一生懸命で視野が狭くなっており、良い手が見えていません。
そして、そういう時に指した将棋は、単調で直接的な手が多くなる傾向にあるように思いました。
(私の場合は、一直線で棒銀やって攻めまくって返り討ちに遭うみたいなパターンが多かったです。)
曲線的で柔軟な手を指さないと強い人には勝てません。
そして、それらの対局で学んだことは、ほぼありません。
残るのは、後悔のみです。
悔しいのはわかるが廃指しすると、実力が発揮できなくなるぞ。
カフェイン摂取
頭にもやがかかってボーっとしてしまっているときは、微量のカフェインを摂ることもおすすめです。
具体的には、ドデカミンストロングやクラフトコーラが量もカフェイン量もちょうど良く個人的におすすめです。
モンスターエナジーは、カフェインが多すぎで勉強や作業には適しますが、対局だとソワソワして個人的には微妙でした。
対局は、覚醒と落ち着きのバランスが大切です。
対局におすすめのドリンクは、↓です。ぜひ、試してみてください!
ただ、頭にもやがかかっているということは、疲れている可能性も高い。
ゆっくり休むことも検討してくれ。
疲れていたらカフェイン摂ってもそんなに効果ないぞ。
ウロウロして対局(ネット将棋限定)
こちらは、ネット将棋限定ですが、頭がボーっとしているときに効果的です。
ウロウロすると血流が良くなるので、眠気対策やボーっと対策にもなります。
ラーの勝負術(技術編)
次は、技術面の勝負術じゃ。
より効果的な手段がないか常に検討
より有利にする手がないか検討しましょう。
例えば下記の局面を見てください。
この局面、ノータイムで飛車を取ってませんか?
▲5四歩で飛車が取れます。単に角で取るより得ですよね?
こういった少しでも得できないか?を少し考えるだけでグッと強くなります。
むやみに駒を渡さない
なるべく安い駒で攻める
これは、上級者あるあるかもしれません。
勝ちたいあまりに技がかかるからと大駒をバンバン切って、渡した駒で反撃されて負ける。
実は私が陥っていたものがこれでした。
不調のときの棋譜をみると、これをやらかして負けていることがやたら多いことに気づいたのです。
具体例をいうと、、
こういう局面で深く考えずに、▲3三角成△同飛▲2五桂としていたのです。
ふんどしの桂の衝動に耐えられなかったのです。
ここでも、▲2三飛成△同金▲3二角という乱暴な手を繰り出していました。
飛車金両取り馬作りの衝動に耐えられてません。
こういった手は、次の一手問題をやることの弊害かもしれません。
勿論、局面によっては、今紹介した手筋が有効なこともあります。
ただ、相手に飛車や角などの強力な駒を渡していることを忘れてはなりません。
同じように、割打ちの銀、ふんどしの桂、田楽刺しなども有効な手筋ですが、相手に駒を渡していることをもう少し意識して指すべきです。
また、手筋=好手ではありません。
手筋は適切なタイミングで上手に使ってこそ効果を発揮します。
なるべく安い駒で攻める。むやみに駒を渡さない。
これらを意識するようにしたら、私は勝率がかなり上がりました。
みんなも注意してくれ。
むやみに攻めない
仕掛ける前に一呼吸
今から攻撃開始だ!という仕掛ける時に、一呼吸して本当に大丈夫かを指す前に確認すべきです。
安易な攻めは、よくありません。
受け過ぎも良くないですが、それ以上に攻め過ぎが致命傷になる場合が多いです。
有利なときは分かりやすく、不利なときは複雑に
有利なときは、難しい詰みを狙わずに、詰めろと必死で安全に寄せます。
不利なときは、間違えたら詰ますぞ!という圧力をかけながら寄せます。
AIの評価値上の最善手より、よくわからない不気味で怪しげな手や相手のミスを誘う3~5手先の王手飛車を狙った手など色々な罠をしかけるのも有力です。
AIの評価値ではわからない勝負術がそこにはあるぞ。
相手よりほんの少し固く
実戦的な勝ちやすさでは、相手よりほんの少しでけ固くするのが勝ちやすいです。
具体的に言うと、相手が銀冠なら穴熊に、相手が中住まいのバランス型なら6八玉型の矢倉にするなどです。
明らかにリードを奪えそうな時だけ守り放置で特攻というのがいいです。
何もなければ相手よりほんの少しだけ固くを意識してみてください。
棋風別の戦い方
超攻撃タイプの人には、丁寧に受けて攻めが切れたとこで超反撃でやり返します。
超守備タイプの人には、無理に攻め過ぎずに揺さぶりをかけながらも自分も守りを固めます。
バランス保って攻めてこないタイプの人には、無理に攻めずに陣形整えて待ちます。
力戦タイプには、無理に咎めにいかないのがコツです。
常に冷静に対処じゃ。
持ち時間による戦略
持ち時間によって思考エンジンを変える必要があります。
10切れは、残り時間3分になるまではある程度最善手を追求してOKです。
なぜなら、序中盤で悪くなったら終わりだからです。
3切れや2切れは、絶対に慣れた戦法を使い、最善手追求は、絶対NGです。
早指しを意識しつつも残り1分までは少しなら考えてOKです。
局面がわかりやすくなったら1手1秒のマッハ指しに切り替えます。
互角か不利なら、悪くなる覚悟を決め善悪を深く考えず第一感で1~2秒指しでとりあえず、終盤までもっていきます。
最後の残り20~30秒で相手の持ち時間と自分の持ち時間の差から、1秒で2,3手指す光速指しで王手ラッシュや無意味な手で時間切らしにいくか、冷静に詰ましにいくかを判断します。
10秒将棋は、5秒で大体の指し手を決めて残り5秒で本当に大丈夫か確認するのが良いと思います。
まとめ
どうじゃったかの?
色々書かれていて頭がパンクしたと思うので、本当に対局するときに意識すべきことを簡単にまとめると、、
- 常に冷静に
- むやみに駒を渡さない(=なるべく安い駒で攻める)
- むやみに攻めない(=仕掛ける前に一呼吸)
- 相手よりほんの少し固く
です。
これらを意識すれば、1階級程度上がると思います。
本当に私は、新たな知識を入れてないのに、この意識だけで、結構勝率が変わりました。
その他の持ち時間や効果的な手を考える、有利なとき不利なときの戦い方などは、感覚として意識しなくてもできるようになってください。
また、攻め棋風や受け棋風がいいかなどは、局面によって変わるので、一概に言えません。
級位者の方は、やや攻め寄りの方が勝ちやすいと思いますが。
そんな感じじゃ。勝負術がわかったかのぅ?
みんなの勝率アップを願っておるぞ。
でも、勝負術に頼ってばかりだとダメだよ。
日々の勉強も大切だから、頑張ってね!
ラーの勉強方法は、下の記事を参考にしてみてください。
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