将棋勝てない…
どうやったら強くなれるの?
最初はそんなもんじゃよ。
そこで今回は、将棋の勉強法の王道「詰将棋」を紹介するぞい!
このページは、以下の構成で書いていきます。
詰将棋とは?
まず、詰将棋とは何なのかを簡単に説明するぞい!
一言でいうと、王手の連続で相手玉を詰ます問題のことです。
本やネットなどでは、「将棋パズル」とも言われており、脳トレとかにもなりそうな感じです。
また、詰将棋は将棋の勉強としても非常に有効で、王道のトレーニング方法の1つとなっています。
指し将棋とは別に詰将棋作家という詰将棋を作ることを専門にした人もいるほど、こちらも奥深い世界が広がっています。
藤井聡太君は、詰将棋が凄い得意で大会で何回も優勝してるみたいだよ!
詰将棋は「詰め将棋」と書かれることもあるのぅ。
詰将棋のメリット
詰将棋のメリットはいっぱいあるぞい!
終盤力が向上する
これは、皆さんも容易に想像がつくのではないでしょうか?
詰ます力が上がるということは、終盤力が大幅に上がります。
「この形になれば勝ち筋に入る」というのが対戦相手より早くわかるようになれば、勝ちやすいのは当然ですよね。
また、詰将棋を数多く解くことで詰みそうな感覚、第一感も磨かれます。
詰むかどうか読み切ってはないけど、こうしたらなんとなく詰みそうだな…とか。
こうした感覚は、持ち時間の短い将棋だとより力を発揮します。
勿論、読み切らずに指すと失敗することもありますが、そのまま相手玉が詰むことも多いです。
さらに、詰将棋は、受けも強くする効果があります。
詰み筋がわかるので、詰まないように逃げることができたり、相手の次の手を予測してあらかじめその筋を防いだりすることもできるようにもなります。
このように、詰将棋は、相手玉詰ますという部分だけでなく、終盤力全般を向上させることができます。
あと、皆さんに知っておいて欲しいことがあります。
将棋は、序盤よりも中終盤の方が大事ということです。
なぜなら、将棋は先に詰ました方の勝ちというゲームだからです。
仮に、序盤で少し不利になっても、終盤力が上がると逆転できることも多くなります。
読みの質が上がって序中盤まで強くなる
詰将棋を沢山解くことで、読みが早く深く広く正確になります。
早く…頭の中で駒を動かすスピードが上がるので、短時間で多くの手を読むことができる。
深く…読みが深いとその先にある良い手、悪い手を読めるようになる。
広く…様々な手が見えるようになる。柔軟な指し手が浮かぶ。
正確に…冷静な思考ができるようになり、読み抜けが少なくなる。
こうきたらこうなるからこうしよう、
こうなったらこうなってああなってこうなるからこうしよう、
などこれらは、将棋のあらゆる所で使える思考です。
詰将棋を解くことでこれらの思考が鍛えられます。
さらに、詰将棋は手筋の宝庫です。
まず、これらの手筋は玉だけでなく、飛車などを捕まえるのにも応用できます。
また、詰み以外の中盤でも詰将棋のテクニックなどが生かせたりもします。
このように、詰将棋は将棋のあらゆるところに効果があります。
筋トレでいうと、腕立て伏せやスクワットなどの体力作りの立ち位置でしょうか。
将棋の基礎体力は、詰将棋といっても良いでしょう。
脳内将棋盤ができる
脳の中に将棋盤入れるなんて痛そうだな…
なんちゃって笑
脳内将棋盤とは、頭の中に浮かぶ将棋盤のことです。
初心者の方は、イメージが難しいかもしれませんが、頭の中に将棋盤が出てきて、その盤上で駒たちがヒョイヒョイ動く感じです。
私も偉そうに言えるほどの脳内将棋盤は持ってないですが、部分的にはできたりします。
これは、詰将棋の効果だと思います。
これができると、棋書(将棋の本)や棋譜を読むスピードが上がったり、読みが深くなるなどメリットがあります。
詰将棋のルール
基本は指し将棋と同じじゃ。
基本的には、指し将棋と同じですが、詰将棋特有のルールだけ簡単に解説したいと思います。
攻め方は王手の連続で詰ます
攻め方というのは、攻める側、詰ます側のことです。
玉方は、盤上と持ち駒に使用されていない玉を除いた全ての駒を持ち駒として使える
今回の局面だと、2一の地点に駒を打つ駒は、後手が持ってる駒ならなんでも良いということになります。
この2一に打つ駒のことを合駒と言います。
合駒とは、相手の走り駒(今回は竜)に対して、自分の駒を配置して利きを止めることです。
今回の局面だと、2一の地点に駒を打つ駒(△2一歩など)のことです。
玉方は最長で最善の手順を選ぶ
玉方は、守る側、詰まされる側のことです。
詰め上がった時に、攻め方に持ち駒が残ってる(駒余り)ような手順は、玉方の逃げ方がおかしいので不正解となります。
玉方は、無駄な合駒をしない
無駄な合駒のことを無駄合(むだあい)ともいいます。
無駄合とは、タダで取られてしまい、形勢に影響を及ぼさない合駒、「単なる手数伸ばし」のための合駒のことです。
無駄合は、以下のような局面です。
2一の地点に合駒をしても、飛車で取られて詰んでしまいますね。
なので、△2一合▲2一飛成とは書かずに、上図までで詰みとなります。
攻め方は迂回手順を避け最短で詰ます
迂回手順とは以下のような例です。
上の図は、▲2二金の一手詰です。(解答図は下図参照)
それを、▲2三金△1一玉▲2二金のように、迂回手順で詰ましてはいけません。
↑以下△1一玉▲2二金で詰みますが、迂回手順となるので不正解です。
こんな感じじゃな。反則とかは指し将棋と同じじゃ。
駒の余らない同手数の詰みがある場合は、全て正解手順となります。
△3二玉▲4二金まで、△1二玉▲2二金まで、どちらでも正解ということです。
解答には、片方しか載ってないこともありますが正解です。
ただ、詰将棋として、このように最終手でもどっちも詰むみたいなのはない方が良い(完成度が高い)と言われているようです。
また、最終手以外にも違った詰み筋があると、余詰め(作者の作意以外の詰手順が生じる事)と言われて問題の欠陥ということになります。
詰将棋の説明は以上じゃ。
次は、実際に問題を解いて見よう!
はじめての詰将棋に挑戦!
解けるかな?
4問目は、ちょっと難しいよ!初見で解けたら将棋の天才かも笑
第一問
第二問
第三問
第四問(やや難)解けたら中級者レベル。ここまで、内容が簡単過ぎと思われた方用に。
解答・解説は、次のページです。
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