今回は、ロープウェー戦法を紹介しよう!
ロープウェーって山によくある乗り物か?
そうじゃ。
このページは、以下の構成で書いていきます。
ロープウェー戦法とは?
ロープウェー戦法は、ラー流戦法第6の戦法です。
ロープウェーという名前の由来は、飛車がまるでロープウェーのような動きをすることからきました。
このロープウェー戦法は、基本的には振り飛車の戦法で、相手がどんな戦法できても使うことができます。
特に、居飛車系の相手には力を発揮します。
そして、かなり柔軟に戦うことができます。
ラー流戦法にまだチャレンジしていない振り飛車党の方は、比較的易しくて戦いやすいこの戦法からぜひ挑戦みてください!
対象読者は、宇宙将棋連盟の2級~五段です。
振り飛車党の方に、おすすめの戦法じゃ。
狙い筋と指しこなすコツ
まず、基本形から見ていこう。
↑ロープウェー四間飛車
↑ロープウェー中飛車
↑ロープウェー三間飛車
↑ロープウェー向かい飛車
↑ロープウェー右四間飛車
このように、飛車を三段目に設置して好きな筋で戦うのがロープウェー戦法です。
ロープウェー戦法で頻出なのは、四間飛車と中飛車と三間飛車です。
それじゃ、ロープウェー戦法のポイントを見ていこう。
ポイント1
角交換は避ける
ロープウェー戦法は、基本図を見るとわかるように、角交換すると7八や8八など角打ちの隙が多く急所に打たれると一気に負けになってしまいます。
そのため、さばきの前の角交換はしないようにしましょう。
ポイント2
最初は、基本的には中飛車の出だし
この戦法は、最初は基本的に普通の中飛車で進めます。
四間飛車だと、角交換せずに、銀を有力な位置に持っていくのが難しいので中飛車がおすすめです。
こんな感じの何の変哲もない中飛車を指してください。
これが基本です。級位者の方は、狙いもわかりやすく失敗しにくいのでこれがおすすめです。
以下、▲4六歩~▲3六歩~▲2六歩と開通させてから▲5七飛とします。
ただ、ロープウェー戦法には相手の意表をつく高速ロープウェーの駒組みもあるので、後述します。
ポイント3
5六、6六、7六の位は、死守
ここの地点だけは、何があっても取ってください。
ここの位が取れなければ、ロープウェー戦法にはなりません。
その他の8六、4六、3六、2六も突けたらなお良しですが、5六、6六、7六が最優先です。
中々居飛車までの開通工事は進まんぞ。。。
ポイント4
相手の守りが弱い筋に振って揺さぶりをかけながら戦う
ロープウェー戦法の方針は、揺さぶりをかけながら相手の弱いところを攻めることです。
対四間飛車の構えをしている相手には、中飛車や三間飛車を。
対中飛車の構えをしている相手には、四間飛車や三間飛車を。
このように、より有利に戦える飛車筋に振って戦います。
ポイント5
銀は、5六に設置
どの飛車筋にいても使える銀の位置は5六です。
5五の位を取ることで相手の動きを牽制する意味もあります。
ポイント6
高速ロープウェーの駒組み
ポイント2で基本的に中飛車で進めると言いましたが、実は四間飛車でロープウェーを開通させる指し方があります。
こちらは、中飛車より早く開通させることができますが、中飛車と違って左銀が攻めに使いにくく、受けの展開になりがちので、やや上級者向けです。
では、初手から見ていきます。先手が高速ロープウェー戦法です。
▲7六歩△3四歩▲6六歩△8四歩▲6八飛△8五歩▲7七角△6二銀となって以下です。
次の一手は?
正解は、▲6七飛です。
以下、▲5六歩~▲4六歩~▲3六歩とロープウェーを早く確実に開通させる狙いです。
▲5六歩は、急戦への対策、▲6八角~▲4六角と角を転回させる手も見ています。
美濃囲いと並行してロープウェーを開通させます。
なお、6手目△8五歩の時に▲6七飛とすると、飛車先交換されて、横歩取られたり拠点を作られたりするので、いけません。ここは、▲7七角の一手です。
▲6七飛以下△4二玉▲5六歩△3二玉となって以下です。
次の一手は?
正解は、▲4八玉です。
▲5六歩の次は、玉を囲ってください。
以下、持久戦の展開なら、
このように、ゆっくり美濃囲いに組んで4六歩から開通させます。
↑参考
急戦(この場合棒銀)できたら
▲6八角として次の▲4六角から反撃に出ます。
ここら辺の急戦(相手の銀が7五まできたら6六銀とする手があったり、6四歩から右四間飛車にされたりと)の対処が少し難しいですが、正確に指せれば、十分互角に戦えます。
ロープウェー戦法は、以上じゃ。
比較的指しやすい戦法じゃろ。
いかにもラーらしい柔軟で面白い戦法だね!
神の俺には物足りんな。
お主に解説してるわけじゃない。
地球人に解説しとるんじゃ。
コメント